コミュニティマネージャーとして役に立つ情報、ツール、アプリ、コツについての共有会:開催メモ #TokyoCMMeetup

市川裕康 | Hiroyasu Ichikawa
SocialCompany
Published in
9 min readOct 27, 2016

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昨晩は第13回目を数えるコミュニティマネージャーMeetupが開催され、いろいろな分野でコミュニティを運営されている方16名に参加いただきました。参加しているみなさんから自己紹介を交えながら惜しみなくおススメアプリやノウハウなどを共有して頂く機会となり、とても有意義な機会でした。せっかく頂いた知見なので、記憶に残っているうちにメモレベルでも記録してお伝えしますね(昨年開催した同様イベントのメモはこちら

[主要トピック]
・会の趣旨
・スピーカー(話題提供者)
・共有された知見・ノウハウ・アプリなど
・今後について

・会の趣旨(コミュニティマネージャーMeetup)
コミュニティマネージャーMeetupは昨年10月から月に一回を目安に有志のメンバーで企画・運営されている、コミュニティを運営する方にとって、情報、知見、経験、成功・失敗談などをリアルの場で共有することを目指したオフラインのイベントシリーズになります。

2012年に開催された年次イベント「コミュニティマネージャー感謝の日Meetup」をきっかけに生まれたFacebook グループ(CMC:Community Managers Community)も開設から約5年、現在は600人弱の方が参加登録しているオンラインのコミュニティがあり、ゆるやかな情報交換が行われていて、そちらを母体にしているオフラインの機会となります。

10月26日に開催されたミートアップのテーマは「コミュニティ運営者にとって本当­に役に立つコツ、ツール、情報とは?」ということで、イベント運営のためのお役達情報サイト、『イベントバズール』をプロデュースされている京橋ファクトリーCOOである前田裕司さんに冒頭お話いただきつつ、ワークショップ的にみなさんでディスカッションをしていただく、という構成で開催されました。

会場としては今回初めて利用させてもらった茅場町駅直結、スタイリッシュな雰囲気を醸し出すカフェ・サルバドル・ビジネス・サロンでの開催でした。テーブルごとに話しやすい雰囲気で、勉強会、ミートアップ、セミナーなどの開催にもとても積極的なスペースなので、イベント運営される方にはおススメの場所としても今回使わせて頂きました:)

・スピーカー(話題提供者):前田裕司さん(イベントバズール)

冒頭、話題提供者としてイベント関連情報の集約サイトバズール(旧ナヲナス)、その他「スポンサークル」「ビール女子」など)を運営する京橋ファクトリーの前田裕司さんに今年8月にサイトリニューアルしたウェブサイトの設立背景などについて語って頂きました。

注目だったのはサイト設立後1年以降放置していたにも関わらずイベントの運営、会場探しなどの目的でサイトを訪問する人が多く、こうしたイベント運営関連情報を求めている人が多いのではないか、ということで最近リニューアルをし、以前のメディア型ウェブサイトではなく、あくまで情報集約サイトとして注力をしている、という点でした。

みなさんの周囲でも近年、コミュニティ運営をしたいけれど、開催方法、告知・集客方法、開催場所探しなどで苦労している方はいませんでしょうか?イベントスペース、集客・運営ツール、ケータリングなど6項目で構成されているサイトですが、やはりイベントスペース、特に大きなカンファレンス、イベント目的ではなく、20人から30人程度の規模のコミュニティイベントを主催される場合の場所探しなどのニーズが高く、現在そうした情報の集約サービスがあまり存在していないのではないだろうか、という指摘がありました。

最近個人的にも興味があるキーワードとして「ミニサイト」と呼ばれるコンセプトに注目しています。自分ならではの体験・知識を活かして、誰かにとってちょっと役立つような情報が整理されたウェブサイトを作成することが、それぞれのコミュニティにとっても大切で価値があるような気がしています。ご興味ある方はこちらのサイト(http://minisite.jp/)をご参照ください)

・共有された知見・ノウハウ・アプリなど

後半部分はテーマごとに分かれてのグループディスカッションを予定していたのですが、人数もちょうどよいくらいの小規模感だったので、参加された方それぞれから簡単な自己紹介とおススメのツール、コツ、アプリなどを共有頂きました。以下、可能な範囲で箇条書きでお伝えしますね。

・数多くのイベントに参加しているSさんからは参加したイベントや主催者の方をFacebookのリスト機能などを活用して保存・整理しておくことで、後々の情報収集・共有に役立てているとのことでした。

・IT系勉強会・プラットフォームサービスコンパスを運営されているSさんからは集客のコツとして、一度イベントに参加した方、グループに興味ある方にグループに登録してもらうことで、今後の新規イベントの告知を効率的に出来ることが共有されました(コンパス以外にもDoorKeeper, Peatix、Meetupなどでも同様にメンバーに「グループ」に参加して頂くことで効果的に告知ができる機能ですね)。毎回新規で拡散しながら告知するのではなく、興味を持ってくれている方に効果的に告知するというしくみはコミュニティ運営のためにも活用できそうですね。

・世界で3億ダウンロードのバーチャルメイクアプリ 「YouCamメイク」(Perfect)の日本でのコミュニティ運営をしているNさん・Iさんからは、インスタグラムのハッシュタグ検索ツール「ハシュコレ」や、インスタグラムの分析サービス「ウェブスタ」のことを紹介頂きました。

・書籍でもイベント・勉強会に関する本が、ということでHさんからは『誰にでもできる「交流会・勉強会」の主催者になって稼ぐ法』などがあるとのご紹介。ビジネス目的のものもありながらもビジネス文脈ではアマゾンでの関連書籍が以外にいろいろあることが新鮮でした:)

その他紹介されたコミュニティのいくつかをリンクで共有しますね。

もうやん文京
(「あなたの当たり前が誰かの役にたつ」をコンセプトに文京区で開催されている学びのコミュニティ)

ソーシャルシフト・ラボ
(「ソーシャルシフトの会」を母体として、価値観を共有する人々が、イノベーションとコラボレーションの技術を真剣に学びあい、CSVプロジェクトを実践する場)

MIT Technology Review (MTR) Reading Club
(MITテクノロジーレビュー(MTR)をネタに、先端技術に関するトークを英語で楽しみたいという方々のためのMeet-up)

【CMC読書会】~コミュニティ運営のヒントを本から学ぼう!~
毎月1冊の本を選び、オンラインでの感想などを語り合うコミュニティ、現在は『未来食堂ができるまで』についてオンライン読書会開催中

全日本芋煮会同好会 〜「持ち寄る」「一緒に作る」「シェアする」
東北の食文化を通じ、人と地域社会に貢献

【CM×CS】コミュニティ×カスタマーサクセス グループ
(コミュニティマネージャー(CM)とカスタマーサクセス(CS)に関わっている方向のグループ。ユーザーコミュニティの醸成・運営、CSの組織づくりをはじめ、成功事例や悩みを共有する場)

・今後について

以上簡単ではありますが、ミートアップの概要をレポートしてみました。参加された方のバックグラウンドも趣味、地域活動、企業ブランド、プロフェッショナル・ネットワーキングなど、幅広いこともあり、改めてこうした多様な変数がある「コミュニティ」の運営ノウハウに関しての体系的な知識・経験値の集約場所が存在しなかったのではないだろうか、という思いを強くします。
その中にあって、例えばテクノロジーツール、プラットフォーム、或いは会場探しの際の情報、運営のちょっとしたコツ(例えば、毎月何曜日など、月次開催で場所を固定することによる開催のリズムを持たせる)など、を整理するだけでも、どこかの誰かに役に立つ情報源になるのではないかと思いました。また同時に、常に進化を続けるテクノロジートレンドや魅力的な場所の情報などは定期的な情報交換の機会を持ち、相互共有する中で常にフレッシュなものを積み上げていけるのではないか、とも思います。

地味な活動ではありますが、こうしたコミュニティマネージャーMeetupの活動も継続的に開催していく予定です。来年1月23日(1月の第4月曜日)には、恒例のコミュニティマネージャー感謝の日Meetupを開催予定です。以下のグループにまずはご参加頂ければご案内など、また追ってご連絡いたしますね。どうぞ今後ともお付き合いください:)

http://www.meetup.com/ja-JP/TokyoCMMeetup/

長文おつきあいいただきありがとうございました!最後はお約束:)集合写真です。ご参加、知見の共有、ありがとうございました。

市川裕康 Hiroyasu Ichikawa
Meetup コミュニティマネージャー
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市川裕康/ ichi /media consultant passionate with #climatechange | #気候変動 #クライメートテック 関連調査・コンサルテイング https://bit.ly/climatecuration